じわじわ進むか?日本の電力改革
先週の「がんばれ行革タスクフォース!」に続き、日本の電源の話です。
菅総理が2050年カーボンニュートラルに続き宣言した2030年CO2排出46%削減は、
他国と比べると地味な数値ですが、日本の実績を考えると困難な目標です。
そもそも、昨年までは26%削減と言っていた訳ですから、-20%積み増しの根拠はなく、
2050年カーボンニュートラルからの逆算で出した数値です。
数字的裏付けはこれからですので、イメージ的な話になってしまいますが、
建物の省エネ性能の義務化や性能表示の義務化は必須になるでしょう。
加えて、太陽光を屋根に載せてゼロエネにするZEH(家)やZEB(ビル)も
義務化されるかも知れません。
2020年に見送られた省エネ性能の義務化が、より高い基準での義務化に衣替えして
実現する予想です。
これは実は既存の電力会社再編を伴う大仕事となるので、小泉首相の郵政改革より
スケールの大きな電力業界改革になると思います。
当面、住宅会社として出来る事は
①ZEH(太陽光6KW程度)を標準として提案する事
② ALL電化を標準として勧めること
③ V2H(ビークル to ホーム)を提案すること
になるでしょうか。
③ のV2Hには来年から補助金が付くような情報もあります。 電力網の事を英語でPOWER GRIDと
と言いますが、将来的にV2HはV2G(ビークル to グリッド)に移行する計画です。
各家庭にあるEV(電気自動車)をバッファとしてを束ねて管理し、再生可能エネルギーの
ピークシフト(需給バランス調整)に使うのです。
突然現実的になって来た日本の電力改革ですが、ヨーロッパでは10年以上前から段階的に
起こって来た現象です。
ヨーロッパ車メーカーが次々にEVにシフトし、2035年にはハイブリッド車すら売らない。
徹底した「電化」はやはり必然なのかも知れませんね。☘️
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