複層ガラスも劣化する?
静岡市を流れる巴川にはライブカメラが設置されていて、
Yahoo天気・災害で水位を確認できます。
6月初頭の台風2号の時は、一部では危険水位まで達し、
近隣の方は冷や冷やしていたことでしょう。
昨年秋の災害からたった半年後ですから…😰
先週末も自治会がら大雨の注意喚起のLINEが届きました。
そして昨夜も。
毎週のようにこんな状態では参ってしまいます😣
☂️ ☂️ ☂️
サンキハウスでは標準仕様で樹脂サッシを採用しています。
そこでよくあるご質問が
「樹脂窓は長持ちするのでしょうか?」
窓はガラスと、ガラスの周りの障子や枠の部分に分かれています。
今回はガラスの耐久性について考えてみます。
結論から言うと、残念ながらペアやトリプルガラスに永遠の命はありません。
ガラス自体は割れなければ長持ちしますが、シーリング材が徐々に劣化してしまいます。
ガラスの周りを障子と呼んでいますが、
障子にガラスをはめ込んだ時にできるスキマをグレイジングチャンネルいう部材で塞いでいます。
グレイジングチャンネルは弾力性のある樹脂なのですが、
経年変化で固くなって小さな隙間ができると
矢印のところから水分が内部に入ってきてしまうことがあります。
窓のカットサンプルを見てみます。
ペアガラスなのでガラスが2枚あります。
ガラス同士もシーリング材で圧着され(ガラスの間の黄色部分)、
更に左右からグレージングチャンネルが障子との隙間を埋めています。
ガラスの間にある粒状のものは吸湿材です。
グレージングチャンネルが劣化すると隙間から雨や結露水が入り込みます。
通常は排出されるようになっていますが、長年の間に水分に含まれる微粒なゴミ等で排出口が詰まると
水分が溜まってしまいます。
すると溜まった水分が内側のシールを劣化させ、湿気がガラスの間に入ってきてしまいます。
ある程度は吸湿材が処理してくれますが、限度を超えてしまうと湿気として残り…
冬、部屋が温まると、ガラスの中の湿気が内部結露を起こしてしまいます。
こうなってしまったガラス内部の湿気を排出すことはできません。
ガラスの交換をするしか無いのです。
メーカーはグレージングチャネルやガラス同士のシーリング材を
できるだけ劣化させないよう工夫をこらしているので、
20年、30年で問題続出!というわけではありませんが、そういう個体も無いとは言えません。
ペアやトリプルガラスの構造上、現在の技術では防ぐことが出来ないようです。
ちなみに、ガラスとガラスの間にはアルゴンガスやクリプトンガスが入っていますが、
これらのガスも10年で8割程に減り、2割は空気と入れ変わってしまうと聞きました。
☆ ★ ☆ サンキハウスの施工事例 ☆ ★ ☆
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