暑さを防ぐ、2重屋根工法(2)

昨年の8月にお知らせした2重屋根工法の続きです。
以前の記事はこちら(暑さを防ぐ、2重屋根工法)です。

冬の寒さ対策は気密性能と断熱性能、それに床下エアコンで解決できます。
しかし夏の暑さ対策は、ある問題を解決しなければなりません。
単に、小屋裏にエアコンを設置するだけでは家の寿命を著しく損なってしまいます。

その問題とは、夏型逆転結露です。
※夏型逆転結露とは? 以前のブログ記事逆転結露 と 冬の結露と夏の結露を参照下さい。

全館冷房目的でエアコンを小屋裏に設置した場合、逆転結露が起こるのは屋根の中になります。
通常の屋根構造だと、野地板を境に外部側がルーフィング(防水紙)と屋根材、室内側が断熱材と
気密シートになります。

夏季、野地板の外側は温度30℃、相対湿度80%以上、室内側は25℃となり、屋根内結露する

夏期、外気温度30℃、相対湿度80%とした場合の露点温度は26.2℃なので、
小屋裏エアコンを設置した屋根構造の断熱材層に外気が達すると結露を起こすことになります。

ですから、
図の様な普通の屋根構造で小屋裏エアコンの設置は極めて危険なのです。

その為、
小屋裏エアコンを実現するために、壁の外壁通気工法と同じ様に屋根も2重構造にして、
湿気を通気で取り除く構造が必要と考えました。

写真上の下段の野地板にはタイベックシルバーが張ってあります。
万が一、屋根の断熱材に湿気が入り込んでも野地板を通して外部に通気する構造です。

上段の野地板にはルーフィング(防水紙)を張ってその上に屋根材を葺きます。(通常の屋根と同じ構造です。)

さあ、これで逆転結露対策は万全!
全館冷房の家はこの夏にお披露目できると良いのですが、未だ施工の真っ最中なのです。😅


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