構造材のOSBに注目!
今週は定休日+有給休暇で北海道にスキーに行ってきました。
コロナの影響も、もはやほとんどなく、トマムのスキー場は日本人より外国人の方が多かったように感じます。
以前、7週間も休暇があって北海道と八方尾根に行くというオーストラリア人に会いました。
今回も6週間の休みをトマムの別荘で過ごしているアメリカ人がいました。
どういう社会システムというか、働き方だとこれが成り立つのでしょうね?
3泊4日がせいぜいの私には羨ましい限りです🤣
⛷ ⛷ ⛷
泊まったホテルはレストランやブティックまで渡り廊下が巡らせてあり
この廊下の壁にOSBが使われていました。【OSB】とは?→
OSBとは壁の中で構造材として使う木質ボードで、サンキハウスでは馴染みのある建材です。
例え下地であれ、きれいな面材が好まれる日本ではそれほど普及していませんでしたが
最近では、この不揃いの木片の見た目がかえって格好良いということで人気が出てきています。
Instagramなどではあえて内装材として見せている例もたくさん紹介されています。
サンキハウスではこのOSBを20年以上前から使っています。
OSBは細く小さい木片を何層か重ねて板状にしています。
表面の層は縦方向に、内側の層は横方向に木片を置いていきます。
この製法により縦方向の曲げ(立てておいた時の上からの力)や、
面内せん断力(対角線上に引っ張る力)に対してに強いので壁の構造材に適しています👌
ちなみに、合板は横方向の曲げ(平らに置いたときに上からかかる力)に強いので、
床の下地には合板、と使い分けています👍
丸太をかつら剥きした薄い板を何枚か重ねて作る合板と似ていますが
OSBは丸太でなくてもいいし、曲がった木、細い木、短い木、
成長が早くCO2を吸収するけれど本来建築用ではない木も使えるので
環境にとてやさしい建材です🌳
どんな建材でもデメリットを挙げる方がいますが、OSBを否定する意見もあります😔
何層かの木片を接着している接着剤から出るホルムアルデヒドはどうなのでしょう?
OSBは製造過程で高熱・高圧で接着します。
フェノール系の接着剤は熱でカチカチに固まるので、製品から揮発する量は本当に微量だそうです。
内装材としての使用が認められるF☆☆☆☆の認定を取っています。
同じような木片を使って作るパーティクルボードやMDFより木片が大きいので
使う接着剤の量はより少ない、とも言われています。
湿気に弱いから高温多湿の日本では使わない方が良い、という指摘もあります🙅🏻♀️
高温多湿は日本だけではありません。
例えばアメリカには高温多湿をはじめとして様々な気候条件の地域がありますが、OSBは全米で使われいます。
日本の気候に合わない、とは感情論かもしれませんね。
この「湿気に弱い」というのは透湿抵抗値から言われるデメリットです。
なので、壁の中に空気が通るような施工方法では確かにOSBは適していないでしょう。
OSBの普及に努めている団体のAPAエンジニアードウッド協会も
部屋側には防湿気密シートを施工して、壁の中に湿気を入れないように、
外側は透湿防水シートを貼ってから通気層を取り、水蒸気を排出させる施工を推奨しています。
この施工方法はサンキハウスの高気密・高断熱の施工とまったく同じです。
木をふんだんに使った家は素敵です🥰
見えない壁の中にもふんだんに木を使っていて、それが環境により良いOSBなら
もっと素敵ですね❗️🥰
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