ツーバイフォー(2×4)住宅は高嶺の花に
ウッドショックがニュース番組で報じられるようになり、一般の人々にも
認知が広がっています。
そもそもの始まりは、アメリカと中国のカネ余りが住宅投資に繋がり、
世界的に木材の取り合いになっているのが原因ですが、
日本向けに「綺麗な木材」を出荷して来た外国(特にカナダ)の製材業界が
長年の取引で価格を抑えられ、それも米国向けよりも綺麗さを求める日本に
販売すること自体が商売としてどうなのか?と言う所が本質だと思います。
一昨年のブログ記事「2×4住宅が建てられなくなる日」でいみじくも指摘した
事が現実になってしまうのかも。
30年近くバブル後のデフレ経済が続く日本を尻目に、他国は賃金も物価も
上昇してきたのですが、それでも今まで外材の方が安価でした。
それほど国産の木材は競争力がなく、国が補助金を付けてようやく間伐材の
消費がされる状況でした。
しかし、ここまで外材の値段が上がって来ると、日本の木材産業が復活する
可能性も出てきたのではと感じています。
柱や梁の木材は「スギの救世主、フィンガージョイント」や「国産 I型ジョイスト」で
述べた通り国内生産も始まっていますが、家の耐力を担う面材(合板など)
は外材が頼みの綱です。
私が好んで使う面材にOSB(オリエンテッド・ストランドボード)があります。
この様な物ですが、木材を乱切りスライスにして、
無方向に並べ固めたものです。
木材をかつら剥きにして重ねる合板と違い、強度の弱い木材でも作れること、
前回のブログ「木構造の壁倍率とは」で問題にした、水蒸気を逃がす面材「〇イス」
や「〇イライト」と違い、ハンマーの衝撃にも粘りを発揮するため採用しています。
このOSBも日本の「エスウッド」と言う会社が生産し始めた様です。
この様に次々と外材が国産材に置き換わって来る兆しがある事は嬉しい反面、
価格は元には戻らない現実も受け入れなければいけないのでしょうね。
木材の使用率の高いツーバイフォー(2×4)工法は高値(嶺)の花となる日も近づいている。
「昔は木で家を造っていたのよ~。」という会話も近未来に現実になるかも!☘️
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