日本に売りたくないJ-GRADEの存在

このところ住宅業界では木材の高騰と不足が問題となっております。

事の発端はコロナ禍、各国政府の大規模な景気刺激策で出回ったお金が住宅投資に
流れていて、アメリカや中国の木材需要が大幅に伸びていることです。

その結果、日本に外材が輸入されにくくなっているのです。
国産材だけでは家は建ちません。
在来工法も多くの外材を使っているので、ツーバイフォー(2×4)工法に限らない問題なのです。

いつまで、この高騰や不足は続くのでしょうか?
米国の住宅建設ラッシュが収まれば、また価格は下落するのでしょうか?
それについては、少し懐疑的です。
なぜなら、
日本の外材に対する過剰な要求が、外国サプライヤーから敬遠されている
状況があるからです。

「J-GRADE(ジェーグレード)」という格付けラベルをご存じでしょうか?

これです。(写真はツーバイフォー工法に使われるSPFの物)
日本向けだけにある、外材の格付けラベルです。

本来構造材である木材は、それ自体に強度があれば見た目が優れなくても
価値があるはずです。 したがって、多少色が悪かったり丸身があっても
壁の中に隠れてしまうものなので、強度が担保されていれば問題ありません。

しかし日本では、木材の見た目も大変重要視されていて、その結果出来たのが
J-GRADE なのです。

どうですか。 綺麗ですね。 まあ、日本では当たり前ですからね。

こちらはどうでしょう。

以前カナダの製材工場を見学した時の写真ですが、カナダ国内に流通している
ツーバイフォー(2×4)材の選別と梱包風景です。

色が悪かったり、節や丸身も見えますね。

上の写真は検品をしている様子の写真ですが、赤枠の部分を見て下さい。
木材の辺材部が一部に見えていますが、強度に問題はなくカナダ国内では
普通に使われています。

しかし、日本のJ-GRADE では跳ねられる製品に該当します。
カナダから見ると日本は手間がかかるうるさい顧客で、値段も出さないと
見られているのです。☘️


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