劣化対策について考える①
他のメンバーも書いていましたが、世間ではチャットGPTの話題で持ち切りですね。
だいぶ前になりますが、第2次AIブームの時に米国の大学の工学大学院に在籍してたことがあり、
AIについての学習もしていました。
まだコンピューターパワーの乏しい時代でしたので、ニューラルネットワークや機械学習などの
実装がなく、エキスパートシステム(推論エンジン)どまりでした。
その後の2010年頃、機械学習の一種であるディープラーニングが登場し飛躍的に進歩し、
第3次AIブームになっています。
そのAI技術が一般にも公開されたため、世界は動揺しています。
シンギュラリティが現実のものとなるかも知れません。🤖
2009年6月に施行された「長期優良住宅」認定制度の中に、劣化対策等級があります。
劣化対策等級は1~3があり、等級1は建築基準法そのもの(現在建っている新築は全てはそれ以上)
等級2は2世代(50~60年)の間、大規模な改修工事が不要となるよう劣化対策を行う住宅、
等級3は3世代(75~90年)の間、大規模な改修工事が不要となるよう劣化対策を行う住宅で、
これが長期優良住宅の要件になっています。
そして、建物の構造体が「3世代(75~90年)持つための対策」とは何かと言うと、
木造住宅の場合は躯体内の通気、換気、防水および防湿措置であり、それを明示することで認定されます。
しかし、一発で90年持つ部材も工法もありませんので、計画的に点検し、修理や交換を行う事が必要です。
そしてその為には、交換しやすい工法や部材を使う事も重要な要素です。
維持管理しやすくするために日本の住宅の課題は何か?
以前も書いた内容ですが、日本のサッシ(窓)のツバ問題があります。→ 以前のブログ記事
日本のサッシには取付容易性・防水性を高めるために、窓枠にツバが付いています。
この為、窓を取り換えるには窓の廻りの外壁を大きく切り取らなければなりません。
この様に外壁を一部切り取りサッシを外す必要があります。
手間がかかりますし、外壁を復旧しなければなりません。
30年で建て替えを前提にしてきた日本の住宅業界は今変化の時にいます。😁
【あとがき】
生成系AIに「劣化対策等級3のイメージ図を描いて」とお願いしたら、絵が出て来ました。
意味はありませんが、イメージは伝わるかな?
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