1年目小屋裏エアコンの結果【マニアック】
もうすぐ聖一色モデルハウスを建てて1年が経ちます。
このモデルハウスでは新たな取組として、小屋裏エアコン冷房を設置しました。
小屋裏エアコン冷房は床下エアコン暖房とは違い、内部結露の危険があり難しい。
その事は以前のブログで説明をしておりますが、ひと夏を過ごした考察を行います。
まず、どの様に内部結露が起こるのか、簡単に説明します。
外の湿気が合板を通り抜けて壁内(屋根内)に入り込みます。 室内が冷房で
冷やされている場合、内装材越しに壁内(屋根内)が冷やされて内部結露する。
というメカニズムです。(詳しくはブログで説明していますので御覧下さい。)
小屋裏エアコン冷房では、小屋裏で作られた冷気を小屋裏空間を使って2階の
各部屋に分配する仕組みです。
そのため小屋裏部屋を冷房チャンバーとして20℃位に冷やすのですが、
その温度が壁内(屋根内)に伝わると結露を起こす露点温度以下なのです。
そこで、屋根を二重構造にして温度が伝わりにくくする対策を講じました。
結果としては、効果はあるが、完璧ではないという結論になりました。
現在施工中の小屋裏エアコンを装備しているMZ邸では、透湿気密シートを
小屋裏部屋の壁・屋根面に張り、余分な湿度は室内側に透湿させて拡散する
方法を取ることにしました。
安全に越したことはないので、お客様にはこの方法を提案しますが、
結露の量はわずかであり、屋根内にいたっては、時々露点を脱している事が分かりました。
左が壁内、右が屋根内(屋根内は露点が継続していない。)
聖一色モデルハウスはこの様に微量の結露が起こる状態なのですが、
実験として、数年継続観察してみようと思います。☘️
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