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床暖房が壊れたかも?温水式に多いトラブルと修理のポイント

温水式と電気式、床暖房の違いを知っていますか?

冬の寒い季節、足元からじんわりと暖めてくれる「床暖房」。良いですよね。
でも機械ものだから、いつかは壊れることも考慮しなければなりません。

床暖房といっても「温水式」「電気式」の2つのタイプがあります。
電気式は床の中 に電熱線やヒーターを敷いて発熱させる方式で、リフォームなどでも導入しやすく、初期費用を抑えやすいのが特徴です。また、壊れても暖まらないだけで、放置も可能です。

一方、温水式は床の中に配管を通し、そこにお湯を循環させて暖める方式。
ガス・灯油ボイラーやヒートポンプを熱源として使い、ランニングコストが比較的安く、やわらかい暖かさが長続きするのが魅力です。
ただし、温水を循環させるという構造上、経年劣化や部品の故障が起きたとき、水漏れの心配があります。今回は、そんな温水式床暖房が故障したときの症状・原因・対処法について詳しく解説します。

床暖房が壊れた?まず確認すべき症状

温水式床暖房が故障すると、次のようなサインが現れます。

  • 床が部分的に温まらない
  • 全体的に温まりが遅い、またはまったく暖まらない
  • ゴボゴボ、カタカタといった異音がする
  • 配管からの水漏れや湿りが見られる
  • ポンプや熱源機から異常音やエラー表示が出る

一見「調子が悪いだけ」と感じる症状でも、放置すると配管の詰まりや漏水につながり、床材や下地の傷み、カビの発生を招くことがあります。早めの確認と点検が大切です。

故障の主な原因と対処法

1. 経年劣化による部品の故障

温水式床暖房の寿命はおおむね15〜20年といわれています。
循環ポンプや熱源機のモーターが劣化すると、温水が正常に流れず、床が暖まりにくくなります。
異音がしたり、温度ムラが出てきた場合は、ポンプの交換ボイラーの点検が必要です。

2. 配管内の詰まり

長年使用していると、配管内部に水垢やサビがたまり、温水の流れが悪くなることがあります。
一部の部屋だけ暖まらない場合は、配管の洗浄やエア抜きで改善するケースもあります。
定期的な配管洗浄(5〜10年ごと)を行うことで、詰まりを防ぐことができます。

3. 配管の漏水

もし床下に湿りやカビ、異臭を感じたら、漏水の可能性があります。
早急に使用を停止し、専門業者に点検を依頼しましょう。
配管の補修や交換には十数万円〜十万円の費用がかかることがあります。

4. ポンプやボイラーのトラブル

ポンプが動かない、ボイラーがエラーを表示しているときは、電源や設定の確認を。
ブレーカーやリモコンの設定ミスが原因のこともありますが、解消しない場合は機器の故障が考えられます。
ポンプ修理:5〜30万円程度、ボイラー交換:30~100万円程度が一般的な相場です。

自分でできるチェックポイント

業者に依頼する前に、次の項目を確認してみましょう。

  • 床暖房の電源がONになっているか
  • 設定温度やタイマーが正しく設定されているか
  • ブレーカーが落ちていないか
  • 循環ポンプの運転音がしているか(動いていなければ異常の可能性)

これらを確認しても改善しない場合は、配管や機器内部のトラブルが考えられます。
無理に自分で修理せず、専門業者に点検を依頼しましょう。

修理・交換費用の目安

故障箇所主な症状修理・交換費用の目安
循環ポンプ温まらない・異音5〜10万円
配管(洗浄)一部が冷たい3〜5万円
配管(漏水)床下が湿る・カビ臭10〜30万円(場合による)
熱源機(ボイラー)エラー表示・作動しない5〜30万円(修理)30~100万円(交換)

保証期間内であれば無償修理の対象となることもありますが、経年劣化や天災、施工不良以外の要因は保証外となる場合が多いので、契約書や保証書を確認しておきましょう。

長く使うためのメンテナンスのコツ

温水式床暖房は構造がしっかりしていれば長持ちしますが、定期的な点検が不可欠です。

  • 10年ごとに専門業者による配管洗浄とポンプ点検を行う
  • シーズン前に試運転して異常がないか確認する
  • 長期間使用しない場合は循環液の管理を忘れずに
  • 異音やムラが出たら早めに相談する

これらを心がけることで、床暖房を快適に長く使うことができます。

床暖房が壊れるまえに

温水式床暖房は、静かでやさしい暖かさが魅力の設備ですが、配管やポンプといった見えない部分の劣化が故障の原因になることがあります。
異音や温度ムラを感じたら早めに点検を行い、定期的なメンテナンスを続けることが、快適で長持ちする床暖房の秘訣です。

修理や交換には費用がかかりますが、早めの対応と日頃のケアで無駄な出費を防ぐことができます。
冬を快適に過ごすために、床暖房の状態を一度見直してみましょう。

サンキハウスがおすすめする「床下エアコン暖房」

一般的な床暖房は、床下のチューブに温水を流して暖める仕組みですが、
サンキハウスでは床下に設置したエアコンで温風を送り、家全体を暖める「床下エアコン暖房」をおすすめしています。

この方式の魅力は、メンテナンスのしやすさとコストの安さ

特別な機器ではなく、一般的な家庭用エアコンを使用するため、万が一故障してもエアコン本体を交換するだけで済みます。
設備の入れ替えが簡単で、ランニングコストも抑えられる、とても合理的で長く安心して使える暖房システムです。

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ぜひ一度、ご来場のうえその暖かさをお確かめください。

投稿者プロフィール

伊豆川達也
伊豆川達也宅地建物取引士