倒壊解析ソフトウェア「wallstat」の安心感

建物の強さを測る方法として構造計算がありますが、
揺れている時間の中で、たわんだ柱が次の損壊を促す事は考慮されていません。

言い換えると地震で倒壊する過程は「連鎖反応」であり、
時間の経過と共に連続的に壊れて行く「時系列の損壊」は構造計算では確認できません。

それが出来る唯一の方法は、個別要素法という不連続体解析手法です。

 

京都大学、生存圏研究所の中川准教授の開発した倒壊解析ソフトウェア「wallstat」
連続した動き(動画で見られる)の連鎖が床を揺らし、壁がたわみ、元に戻るか損壊するか。

動きの連鎖が破壊につながるか、どうかを模擬実験するソフトウェアです。

 

最近ご契約いただいたID様のお家を益城町(熊本地震)の地震データで揺らしてみました。
揺れが激しく、変形する可能性のある所が見つかりました。
※ 黄色は損壊には至らないが補強した方が良い場所になります。

 

当社では、全棟この「wallstat」による倒壊シミュレーションを行っています。

今回の例ではダイナミックな動きがなかったですが、構造が良くない場合は
最終的に倒壊します。

社団法人 耐震性能見える化協会HPから

2×4工法には「仕様規定(告示1540,1541号)」という厳格な間取りと建材のルールがあります。
ルールを守らないプランは建築基準法違反になり建てる事は出来ません。

その為、wallstatで倒壊する場面を見たことはありません。
今回は黄色になった所が一つだけでしたので、補強を行いたいと思います。☘️


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