木は使えなくても安全・安心

只今、病院でこのブログを書いています。
お見舞いや通院ではパソコンまで持ち込まないですよね。
ハイ、入院です。

健康診断は受けていましたが、婦人科はなかなか敷居が高く
次回にしよう、次回こそは…としてるうちに
良性ですが卵巣嚢腫ができていて、大きく育ってしまいました。

切除手術の前後3日間も絶食だったのに
先程体重計に乗ったら1gも体重が減っていませんでした😭
絶望的な気分で明日退院です。

お客様にも見積もりの遅れなどご迷惑をおかけしすみませんでした。

🌼     🌼     🌼

街を歩いていると、このように屋根の裏側(軒裏)に木を貼ったお家を見かけます。

2×4住宅ではこのように軒裏に木を貼ることはまず無いのです。
2×4の規定では軒裏は「防火構造とする」もしくは
「防火構造の認定を受けたもの」とする決まりがあります。

普通の厚さ12㎜位の木の板ではもちろん火が付けば燃えてしまいます。
ですからケイカル板など、認定を取った建材を使うしかありません。
木目風、なら何とかなるのですけど。

どうしても木を貼りおしゃれな外観にするなら
ケイカル板の上に木を貼るか、
木を30mmくらい分厚いものを使うしかありません。

でも、このおかげで外壁-軒裏-屋根と
防火のラインが続き「省令準耐火構造」というものになり
家事に強い家&火災保険料が安い家 になっているのです。

在来についてはあまり詳しくなく、
どうして木を貼れるのか不思議でした。

よく調べてみると?

一般的な市街化区域(防火地域や準防火地域ではないところ)は
22条地域と呼ばれています。

その22条地域に建てる一般的な住宅であれば
屋根は不燃材料等を使うこと
外壁は準防火構造であること

これだけが規制されていることで、軒裏については特に決まりがなかったのです😲
今更ながら勉強不足といえば勉強不足ですが…

在来工法の外壁は屋根まで伸びていて、
屋根-外壁という防火のラインができていると思われます。

軒裏自体は防火ラインの外だから何を使っても良いのでしょう。
でも?軒裏に貼った木は燃えたら屋根を支えている垂木を伝って
火が天井裏に入っちゃうんじゃないのかなぁ~?

やはり外側からも内側からもすっぽりと燃えない建材で包まれた
2×4構造の方が火災に強いと思います。
木が使えないのは残念ですが、ここは意匠より安全・安心ですよね。


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投稿者プロフィール

伊豆川佳世子
伊豆川佳世子二級建築士・インテリアコーディネーター