スタッフブログ
staff blog
基礎の高さがもたらす住宅への影響とは? ― 静岡の気候と地盤を踏まえて ―
家づくりで「基礎の高さ」と聞くと、あまり重要に感じない方も多いかもしれません。
しかし、この“わずか数十センチの違い”が、家の寿命や快適さを大きく左右します。
特に湿気が多く、地震も多い静岡では、この数十センチが、暮らしの安心を大きく左右します。
■ 基礎の高さが住宅性能を左右する理由
基礎は家の重さを支える「足元」。
その高さが低すぎると、地面に近い部分が常に湿気にさらされ、床下の通気が悪くなってしまいます。
結果として、カビや木材の腐朽、シロアリ被害など、家の寿命を縮める原因になります。
また、地震の揺れが直接建物に伝わりやすく、耐久性にも影響します。
静岡は、海に近く湿度が高い地域。
梅雨や台風の時期には地面が湿りやすく、床下環境が悪化しやすい条件がそろっています。
だからこそ、基礎をしっかり高めに設けることが、快適で長持ちする家づくりのポイントになります。
■ 静岡で考える「適切な基礎高さ」
建築基準法では、床下の防湿・換気を確保するために「地盤面から30 cm以上」と定められています。
ただし、これはあくまで“最低ライン”。
静岡のような湿潤な地域では、実際には40〜50 cm程度の高さがあると安心です。
さらに、
- 川沿いや低地に建てる場合 → 50 cm以上を検討
- 海に近いエリア → 潮風や浸水のリスクも見据えて 50〜60 cm以上
- 傾斜地や盛土を伴う敷地では、基礎高と建物構えをあわせて検討
といったように、同じ静岡県内でも土地の特性によって最適な高さは少しずつ異なります。
土地条件を前提に、設計段階でしっかり打合せを行うことが大切です。

ちなみに、サンキハウスの基礎高は55㎝が標準の高さとなっています。
(※地面から上が55㎝ですが地下に24㎝の高さがあるので、合計79㎝の高さがあります。)
■ 基礎高さがもたらす具体的な効果
1. 防湿・断熱性能の向上
基礎が高いほど地面との距離があり、床下の湿気や冷気の影響を受けにくくなります。
静岡のような湿度の高い気候では、風通しの良い床下空間がカビ防止に大きく寄与し、冬でも床が冷たく感じにくくなります。
2. シロアリ・腐朽の予防
木造住宅の構成素材を守るためには、湿気を抑えることが何より重要です。
基礎を高く設けることで、木部が湿った地面と直接接しにくくなり、シロアリの侵入を物理的に防ぐとともに、点検・防蟻施工もしやすくなります。
3. 耐震性と地盤安定性の向上
静岡県は南海トラフ地震の想定震源域にも近く、耐震性が住宅選びの大きなポイントとなります。
基礎を高めに設計し、特に「ベタ基礎」構造を採用することで、揺れを受け止めて広い面で力を分散することが可能になり、不同沈下や建物の傾きに対しても安心感があります。
■ 高基礎という選択肢
最近では、通常よりも“さらに高めの基礎高さ”を採る「高基礎」が注目されています。
高基礎とは、一般的な30~50 cm前後の高さではなく、60 cm以上、場合によっては1 m近くを設ける構造です。実際に、サンキハウスでも高基礎+基礎断熱の組み合わせにより、湿気・シロアリ・寒さといった課題に強い家づくりを実践しています。 【高基礎の事例はこちら】
高基礎を選ぶメリット:
- 床下にゆとりが生まれ、配管・電気配線のメンテナンスがしやすくなります。
- 床下に収納スペースを設けることで、季節用品や防災備蓄品などを収納し、居住空間をすっきり保てます。
- 床面が地面からしっかりと離れることで、浸水・積雪・潮害といった外的影響を受けにくくなり、構造体としての剛性も高くなります。
注意点も忘れずに:
- 高基礎にすると、コンクリートの使用量が増え、工事コストは上がります。
- 玄関や室内の床との段差が大きくなりがちなので、バリアフリーや段差解消を設計段階で検討する必要があります。
- 建物の外観において基礎高さが目立ちすぎると、意匠上のバランスが崩れるケースもあるため、デザインとの調和も意識しましょう。
静岡の気候や地盤特性をふまえると、高基礎+基礎断熱の組み合わせは、長期的な安心・快適性を追求する上で「非常に有効な選択肢」と言えます。
土地条件や設計意図によって「どこまで高くするか」を検討することで、暮らしの質がぐっと向上します。
■ まとめ ― 静岡の家は「湿気」と「地震」に強い基礎づくりを
静岡のように湿度が高く、地震も多い地域では、40〜50 cm程度の基礎高さがひとつの安心ラインです。ですが、さらに高めの「高基礎」を選ぶことで、湿気・シロアリ・耐震・メンテナンス性といった暮らしの安心がワンランク上がります。
たった数十センチの違いでも、床下の乾燥状態、家の寿命、そして暮らしの快適さが大きく変わります。
設計段階でしっかり検討し、信頼できる設計・施工パートナーとともに、土地の特性に合った「最適な基礎の高さ」を見つけましょう。
それが、静岡で長く安心して暮らせる家づくりの第一歩です。
サンキハウスの事例をご紹介いただきました(5:00と6:30)
最近の施工事例
イベント情報
投稿者プロフィール

- 宅地建物取引士
最新の投稿
LaCoupe2025年12月28日【徹底比較】一条工務店 HUGme fam vs サンキハウス LaCoupe|静岡で選ぶならどっち?
つぶやき2025年12月23日今から10年後、住宅はどうなっている? ―いま「断熱等級6」を標準にするべき理由―
つぶやき2025年12月21日また1棟、2重屋根通気工法で建設中 ~快適性と耐久性を高める屋根づくり~
ゼロエネ住宅2025年12月14日高気密住宅は乾燥する?は本当か… ―湿度もコントロールできる家―








