窓開け換気は電気代のムダ
九州や日本海側では梅雨の大雨が続いている模様ですが、静岡はどうやらカラ梅雨です。
5月後半に早くも梅雨入りした今シーズンですが、その後は晴れ間も多かったです。
今日も雨予報でしたが、実際は晴れ時々薄曇り。
気温もぐんぐん上昇して、33℃位まで上がりました。
気温はまだマシでしたが、湿度が堪りません。😔
現在(17:05)の気温は30.5℃、湿度73%ですがジットリと湿気がまとわり付く感じ。
(会社の2階から計測)
今夜、窓を開けて過ごすのはやめた方が無難です。
それはなぜか? それでは考えてみましょう。
相対湿度とは、
気温における露点温度(可能な限り多くの水蒸気を保有した温度)の水蒸気量を分母とし、
その気温で現在保有している水蒸気量を分子にした場合の割合(%)を示したもの。
現在は相対湿度73%で気温30.5℃ですが、夜になると幾分気温は下がり、たぶん25℃以上。
その際の相対湿度は、たぶん88%以上になると考えられます。
どの様にして、この計算に至ったかですが、
その際に必要な数値が、絶対湿度です。
絶対湿度とは (挿絵つきの分かりやすい解説はこちら→)
一定の容積中に含まれる水蒸気の質量を表したもの。
相対湿度と違い、気温の上下で数値が変化しない。
そこで、17:05現在の絶対湿度はと言うと、20.33g/kg ですね。
(写真の2段目の数値が絶対湿度です。)
今日は低気圧が日本の上空にいて湿った空気が南方から吹き込んでいる状態なので、
水蒸気が留まると予想されます。
従って、夜になっても絶対湿度で示した水蒸気量は変わらないと考えれば、
自ずと今夜の様子が分かって来ます。
絶対湿度20.33g/kgの時、気温が25℃になると相対湿度が88%。
気温が26℃に留まれば、相対湿度が83%になると考えられます。
さて、快適な絶対湿度は11g/㎥と言われています。
11g/㎥(容積絶対湿度)には、室温25℃で相対湿度48%位まで除湿しなければなりません。
単位がg/㎥(容積絶対湿度)で、20.33g/kg(重量絶対湿度)と単位が違いますが、
概ね1.1倍で容積絶対湿度に近似しますので、
20.33 × 1.1 = 22.36g/㎥ と導きだせます。
快適な絶対湿度11g/㎥にするには水蒸気量を半減させる必要があるのですが、
家の中の空気量は250㎥~になりますので、
22.36 - 11.0 = 11.36g/㎥
11.36g/㎥ × 250㎥ = 2840g
24時間換気が2時間で家中の空気を入れ替えるので、1時間単位に直すと
2840g ÷ 2 = 1420g(時間)
となり、毎時1.5リットルの水蒸気を水に変換(エアコン冷房でドレンから外に排出)しないと、
快適な湿度にならない事が分かりました。
窓開け換気をしていれば尚更、外の湿った空気が室内に入り込みますので、
エアコンは必死に水を排出するため電気を使い、冷たい空気は中々届かない状態になります。
実際には相対湿度は50%に届かず、室温も設定温度にならない為、エアコンはフル回転。🤣
従って換気は最低限で行い、出来れば乾燥した空気は全熱交換換気で出来るだけ回収するのが
賢い住まい方と言う事になります。☘️
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