床下エアコンの暖気 vs 基礎の立上り
今シーズンは冬になるのが早かったからでしょうか、春になるのも早いですね。
子供たちの入学式の時にはもう🌸桜🌸は散ってしまう勢いです。😔
こんなに暖かいと暖房はもう必要ないと思いますが、床下エアコンのお話です。
床下エアコンは初期費用、ランニングコストの両方でたいへんメリットのある暖房方式ですが、
基礎の立上りがエアコンの温風を阻むため、床下の空間設計が大事になります。
基礎の立上りとは、
耐圧盤(水平面)から立ち上がっている垂直の凸部分です。
この基礎の立上りが障害となって空気の循環を妨げ、床下エアコンの暖気が隅々まで行き渡らないだけでなく、
エアコンが自分の吐気を自分で吸込み暖房運転をセーブしてしまうショートサーキットと言う現象を引き起こしてしまいます。
ですから、基礎の立上りは出来るだけ少ない方が床下エアコンにとっては具合が良いのです。
この様に大きくフラットな耐圧盤と基礎の立上りが少ないベタ基礎が、エアコンの暖気を隅々まで運びます。
ただ、だからと言って構造が弱くなってはイケマセン。
そこで、構造計算で基礎の立上りを最小限にしたベタ基礎を設計し、風の流れを阻まない床下空間を作るようにしました。
最小限と言っても見える部分が最小限であり、見えない耐圧盤の下には頑固な基礎梁が隠れています。
構造計算をしてベタ基礎を設計することで、風の流れを阻まないフラットな基礎を作る事が出来るようになりました。
もちろん耐震等級3を実現しています。☘
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