分散型の全館空調システムのすすめ
コンピュータ業界では分散型コンピューティングシステムがIBMメインフレームを席捲し、
PCやWS(UNIX)による分散型システムに置き換わってすでに30年が過ぎました。
分散型の良さは、ネットワークよる連携で問題を解決しながらも、
個々の機器は安価なので交換もメンテナンスも容易になることです。
この考え方を住宅の空調システムに応用したのが「分散型の全館空調」です。
大手ハウスメーカーでは、昔から集中型全館空調を提供してきました。
しかし、その設備は巨大で高額なものであり、故障やメンテナンスの事を考えると、
一部の高所得層の方々向けと考えざるを得ません。
中型のクローゼットを占領するようなこの設備機器は、導入時も大変ですが、
機械としての寿命を終えた時の交換は考慮していない様に思えます。
一方、弊社の全館空調システムは市販の機器の組み合わせと「建物の工夫」で
全館空調を実現しています。
機器の組合せと「建物の工夫」と言うのは、
壁掛エアコン2台 + 全熱型第一種熱交換換気 + 基礎断熱 + 高気密 + α(ひみつ)です。
分散型の全館空調について
当社の全館空調は普通のエアコンを2台設置し、季節に応じてどちらか1台を運転します。
冬の暖房の場合、
暖かい空気は上昇する性質を利用して、床下に設置したエアコンから暖気を床下に放出。
床のガラリを通して家全体を暖房します。夏の冷房の場合、
冷たい空気は落下する性質を利用し、2階ホールの天井付近か小屋裏部屋にエアコンを設置。
2階の各部屋と吹抜け(階段以外に吹抜けがあれば尚良い)を経由して家全体を冷房します。また、どちらの場合も全熱型の熱交換換気システムを同時に運転することで、湿度の調整も行います。
冬と夏では設置位置の違う壁掛エアコンを使います。
また、湿度の調整の為に全熱型の熱交換換気システムを設備し、エアコンで適温になった空気を
浄化・湿度調整を施し室内に戻します。
概念図
全熱型の熱交換換気を床下に置いてあるので、冬には加温された暖かい新鮮空気が
床のスリットから供給されます。
夏は小屋裏(又は2階ホール)に設置した壁掛エアコンから2階各部屋(又はホール)に
向かって冷気を落とします。 (新鮮空気は床下から供給されます。)
市販の壁掛エアコンと市販の全熱型熱交換換気を使い家全体を空調する
分散型の全館空調システムは、庶民の全館空調と言えるでしょう。☘️
P.S.
分散型の全館空調を体験したい方は、弊社のモデルハウスで体験いただけます。<こちらをクリック>
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