全館空調はダクト清掃が大変?

今年は梅雨入りが早く、雨が降っていなくてもジメジメ感が相当高いですね。
こうなると、エアコンを使って除湿したくなるのも無理ありません。

当社のモデルハウスでもダクトレス全館空調による除湿(弱冷房)運転を始めました。
この全館空調システムでは1台のエアコン(ダクトレス)で40坪の家全体を冷暖房します。

 

全館空調とは、各部屋にエアコンを設置するのではなく、1台の設備で
家全体を空調(冷暖房、湿度を調整する機能を持つ場合もある)することを言います。

全館空調の歴史は古く、「セントラル冷暖房」などの名称で主に大手ハウスメーカーの
高級グレードの家に設備されてきました。

その頃の設備はまるで、店舗の空調設備の様に大型で高価なものでした。

家の裏側には室外機がずらりと並び、壮観?😁な印象ですね。

また、システムとしてもとても複雑です。
換気機能も包含した設備なので、巨大な装置と数々のダクトで繋がったシステムは
小型のクローゼットを占有するほどの規模で、機器が故障したらどうするのかと
疑問が浮かぶほど、とても庶民の家で採用することはできないものでした。

 

しかし、高気密・高断熱住宅が登場して全館空調に新しい考え方が登場しました。

空気の流れを考慮した間取りと高気密・高断熱化された高性能な住宅なら、
少ないエネルギーで、しかも1台のエアコンで家全体を空調することが可能になりました。

それはあたかも、「分散型の全館空調」と言えるものです。 分散型の全館空調の詳細はこちら ->

分散型の全館空調について

当社の全館空調は普通のエアコンを2台設置し、季節に応じてどちらか1台を運転して実現します。

冬の暖房の場合、暖かい空気は上昇する性質を利用して、床下に設置したエアコンから暖気を床下に放出。
床のガラリを通して家全体を暖房します。

夏の冷房の場合、冷たい空気は落下する性質を利用し、2階ホールの天井付近か小屋裏部屋にエアコンを設置。
2階の各部屋と吹抜け(階段以外に吹抜けがあれば尚良い)を経由して家全体を冷房します。

また、どちらの場合も全熱型の熱交換換気システムを同時に運転することで、湿度の調整も行います。

しかし、ここで新たな問題が発生しています。 それは清掃問題です。

 

空気の熱を各部屋に届けて冷暖房するのですが、空気が家中に行き渡る為には
ダクトが必要になりました。

しかしダクトによる送風はその経路を綺麗に保たなければなりません。
ダクトが汚れてしまっては綺麗な空気を提供できないからです。

その為、ダクトの入り口にはフィルターが必要で、その数はダクトの本数と同じです。

こちらの写真は「ゆかこ」とローマ字で書くシステムの空調室ですが、
ご覧の様に6本のダクトそれぞれにフィルターが付いていて、1~2週間に一度
フィルター清掃を行います。

それとは別に上部に映っているエアコン本体のフィルターも清掃しますので、
かなり手間のかかる作業😩になります。

 

当社の全館空調は冬は床下に設置したエアコンによる暖房、夏は小屋裏に設置した
エアコンによる冷房を行います。

設備するエアコンは2台ですが、季節によってどちらか1台を運転します。
(機械なので故障します。 動いていないエアコンはバックアップの役目も担っています。)

奥に見えるエアコンから冷気が小屋裏部屋に吹き出され、ガラリを経由して各室に配られます。
ダクトレスでも冷気を届けるノウハウ(企業秘密😜)があります。

ダクトはありませんので、エアコン本体の清掃だけを1ヶ月に一度行うだけです。☘️


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