床下エアコンで冷房するのは…?

梅雨の時期が近づいて来ました。
ジメジメした空気は身体にとって不快ですが、家にとっても同じです。

当社で住宅を建てられるお施主様皆様が床下エアコンを設置されます。

普通の壁掛けエアコン一台で全館暖房が可能(吹抜けがある場合)になるお値打ちの設備なので大変人気があります。

普通の壁掛けエアコンの為、冷房運転も可能なのですが、
ここは注意が必要です。

なぜなら、場合によってはカビを発生させてしまう危険があるからです。

簡単に説明しますと、
床下の温度が下がるため、相対湿度は上がります。
もし、床下の相対湿度が80%以上に上がってしまうと、カビ菌が繁殖し易い環境になります。

冬の暖房の場合は、床下の温度が上がる為に相対湿度は下がります。
その為、カビ菌が繁殖し難い環境になるので、暖房の場合はカビの心配はありません。

 

この時期の見学会では、床下エアコンを説明するため、冷房運転で稼働させている場合があります。

しかし梅雨の季節、しかも新築から3年を経過していない(基礎コンクリートは乾ききっていない)
基礎断熱工法の住宅の床下は、相対湿度の高い状態が続いてしまうため、カビ菌の繁殖する環境になり易いのです。
ですから、長時間の連続運転は気を付ける必要があります。

「床下エアコンで冷房するのは…?」の答えは、「推奨しません」です。
相対湿度と露点温度を認識できる上級者でないと床下エアコンで冷房をすることは危険性が高いのです。

 

それでも床下エアコンで冷房したいのなら、
床下の空気が風量450㎥/h 位で流れている必要があると言われています。
(引用 新潟住まい「緑の家」天然・自然素材と超高断熱高気密 http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2016/02/post-941e.html)

やはり床下エアコンは暖房が基本ですね。
安全な方法は、冷房は室内にある別のエアコンで行う事です。☘️


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