2020再生可能エネルギーの現状

このところ近未来の電力形態について色々考えているのは、
他の記事でもご紹介している近々建設するモデルハウスに組み込むためです。

高性能な家では、使う電力も少なくなりますから、自給の可能性もあります。

ただ、天候のすぐれない日が続く事も考えると、系統電力と繋がらない完全な
オフグリッドにするわけにも行きません。

先週の記事でお伝えしたVPPなどは新しい「地域電力」という考え方では、
逆に系統電力と繋がっていて始めて実現する電力システムでもあります。

コロナ禍で世界中の経済活動が止まった今、電力需要は大幅に減少しています。

その為、直ぐに止められない原子力や原料の要らない再生可能エネルギーがベースとなり、
足りない分だけ石油やガスを燃やす発電スタイルが定着すると考えられています。

日本全体の電源構成(2019年速報) 出所:電力調査統計などよりISEP作成

NPO法人「環境エネルギー政策研究所」の報告によりますと、2019年度の日本における
再生可能エネルギーの全体に占める割合は18.5%になった模様です。

再生可能エネルギー先進国のデンマークの84%には遠く及びません。
1年で1%づつでも着実に伸びてきていると言えますが、まだまだ足りません。

2020年にスタートしたパリ協定の日本の約束は、2030年までの自然エネルギー割合(最終エネルギー消費)
を32%以上にしており、電力部門だけで置き換えると57%に相当する目標になります。
10年で約3倍ですから、今のままのペースでは間に合いません。


これを見ると、他国と比べて少ないのが「風力」です。

ヨーロッパでは太陽光より風力の方が多いのですが、日本の風力の割合は0.8%です。
大変少ない。 ただし、日本でも大規模な洋上風力がこれから建設される予定ですので、
割合が上がってくると考えられます。

また、太陽光と風力は発電シーズンが異なる為、お互いを補完する電力と言われています。
ですから、理想的なのは双方が同じ出力サイズの設備になる事です。

ヨーロッパ大陸の国々は、自国で消費できない電力、足りない電力を周辺国と融通することで、
自給調整ができますが、日本は島国でそれが出来ません。その為どうしても調整電力が必要です。

結果、デンマークの様に電力全てを再生可能エネルギーにすることは出来ない環境ですが、
それでも再生可能エネルギーの割合は徐々に伸びて行くでしょう。

そんなこんなを考えつつ、
モデルハウスには6KW程度の太陽光とV2Hの増設可能なパワコンと蓄電池を備えようかなぁ~、
でも、静岡でVPPのアグリゲーターが出てきたら、それに参加するためには、どこ電力会社と
繋がるのがよいのかなぁ~とか、色々と難しい電力業界です。☘️


▲▼▲▼▲ イベントのお知らせ ▲▼▲▼▲

☆ ★ ☆  サンキハウスの施工事例  ☆ ★ ☆

北欧テイストと住み心地、どちらも叶えたナチュラルハウス

北欧のサマーハウスのような白いカバードポーチのある家

マリメッコのファブリックや北欧家具の映える北欧スタイルの家

スタイル+耐震+省エネの大変身リノベーション

リノベーションで生まれ変わった築22年の家