床下のカビ問題

夏が近づいて来たのか、だんだん湿度が高くなってきました。
窓を開けて外気を入れる事も多い季節ですが、最新の家には少し注意が必要です。


外気の中には大量の水蒸気が含まれています。 例えば、
外気温30℃、湿度80%の空気1立方メートル(㎥)に含まれる水分量は24.3g。
現代の家には毎時200㎥もの外気が家の中に導入されるため、1時間に
5リットルもの水が家の中に入り込むことになる。

その水蒸気が床下の冷えた基礎コンクリートに触れると結露を起こす可能性があります。

当社では基礎断熱工法を採用することも多く、床下にカビが生えてしまうと
室内の空気環境にも影響があるので、カビの発生は防がなければなりません。

 

サイトを見ていると、「基礎断熱だから床下にカビが生える」とか、「基礎断熱はカビの温床」
などと記述しているケースがありますが、それは誤解で床下断熱(基礎パッキン)でもカビは生えます。

常に開放している床下断熱の家では、その部分は「外」扱いですので、
カビが生えてしまっていても確認していないお宅も多いのが実情です。

床下から上を見ると床合板にカビが生えてしまっています。😲
こんな事にならないためには、床下空間を除湿することです。

 

しかし多くの場合、
除湿のために木炭を置いたり、基礎の換気口にファンをつけて強力に外気を入れる設備を付けたりしていますが、
先ほども言ったように外気には大量の水蒸気が含まれていますので、カビの発生を抑えることはできません。
無尽蔵にある外気が含む水蒸気を止めどなく家の中に入れてしまっては、カビを抑制することはできないのです。

 

そこで、お勧めしたいのが「基礎断熱」と「床下に置く換気設備」の組み合わせです。

この方法だと、エアコンで除湿された室内空気が床下の換気設備経由できれいな空気になって床下に放出されるため、
床下の湿度上昇も抑えられるのです。

ちょっと難しい内容になってしまいましたが、お分かり戴けたでしょうか。
窓を開けて外気を入れることが家のためには良くない季節の始まりと言う事です。☘

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伊豆川達也
伊豆川達也宅地建物取引士