高さ制限の検討

 平昌オリンピックが閉幕しました。
政治的な話題が多くて、しらけムードでしたが
いざ始まってみたら、日本人選手の活躍に興奮して
テレビにかじりついておりました。
笑顔で戦い抜いたカーリング女子、これぞスポーツ。
楽しく競い合うことが、スポーツ本来の姿でしょうね。
自分の国の選手を失格させたとして、相手の選手に殺人予告をする様な輩は
スポーツを見る資格はありません。
銀メダルを取った選手が、観客に向かって土下座をしなくてはならないくらいに追い詰めるって
なんなんだろ。
こんなナショナリズムは、本当に要らない。
パラリンピックの選手も、自分の為だけに頑張ってほしいです。
国の為などと思ってはいけませんよ。

事務所の改装もひと段落ついて、
現在は4月から始まる新規の物件の準備中です。
建築物を建てるにはいろいろと複雑な規則があります。
そのひとつに、建築物の高さに関する法令があります。
これ一つをとっても、細かいことが決められていて
全部覚えるのは大変なのですが
今度計画している住宅が、高さ制限に引っ掛かりそうです。
細かい説明は省くとして、土地に隣接する道路の幅によって
建築物の高さが制限されるというものです。
皆さん、上階が斜めに切り取られているようなビルなどを見たことありませんか?
あれは、この道路斜線の高さ制限によるものがほとんどで
デザインを面白くしようとしたわけではないのです。
いずれにしろ、高さ制限に引っかかると、屋根の形状や、建物の大きさ、位置など
お施主様の希望も制限されてしまうことになります。
そこで、最近できた法律で、
道路の幅による制限を緩和できる、天空率による高さを検討しようという事になりました。
つい最近の法律なので、私が勉強していたころには影も形もなかった法律です。
かなり特殊な算定方法なので、1級建築士の試験にも出ないような代物です。
その天空率を検討する図面を仰せつかって
一から勉強しなければならず連日奮闘中です。
そもそも私は、現場監督なので、事務所にこもって図面を書くのは
得意ではないのですが、他にやる人がいないので
致し方ない。
何とかまとめてみましたが、これで確認申請が下りるのを祈るばかりです。
さてどうなることやら。

投稿者プロフィール

鈴木正彦
鈴木正彦一級建築士