なかなか伝わらない性能の話(断熱1)

ときどき大手ハウスメーカーと当たる事があります。

金額的に大きな開きがあっても、大手の場合は決算とか期末とかの理由で大きな値引きを行い、お客様に決断を迫って来ます。
我々は大きな値引きをすることが出来ませんので、そんな時は黙ってお客様の決断を待つだけですが、心の中では売値の半額以下で建つ大手の住宅はそもそも価格が低いものを高く見せる事が以下に大事かを思い知るのです。 😕

住宅の価値とは永く暮らす中で感じる目に見えない満足度ですが、お客様の価値観がブランドという満足に取って変わってしまう時、我々の様な小さな工務店はなすすべがありません。

日々の活動をこのブログ記事に綴ることが我々の思想と実践をライブでお知らせする唯一の手段と思って書き続けることにします。 😮


「断熱」と言うと断熱材の良し悪しに話を転嫁する会社がありますが、断熱材の種類によって施工方法が変わるだけで断熱材の種類が「断熱性能」を決定づける訳ではありません。

要は、適材適所。
比較的価格が安いグラスウールは大量に使う場所には打って付けだし、現場発泡ウレタンは隙間を塞いだりするには適しています。
また、押出法ポリスチレンフォーム断熱材は湿気のある床下などには最適な断熱材です。

この様に適材を適所に使う事が大事な断熱材ですが、弊社では基礎断熱にこの押出法ポリスチレンフォーム断熱材を使っています。

「基礎断熱」とは床下の基礎部分を断熱する方法で、従来の「床下断熱」の床を断熱する方法とは全く違い、床下に外気を入れない、云わば「地下室」と同じ作りの断熱方式です。

地下室を作る場合、階段などで空間は連続していますね。これと同じように上階と空間的に繋がる穴が開いている必要があります。そして、外気は入れません。

この方式のメリットは、
(1)床自体が冬場でも15℃以下にならない。
(2)全熱式熱交換換気と相性が良い。
(3)床下エアコンが設置できる。
(4)湿度のコントロールが容易になる。
など多くの良い点があり、現在弊社でお建て戴く家の7割で採用頂いています。

この基礎断熱、気を付ける事として、気密性が良くない家では効果が発揮できません。
断熱・気密の優れた住宅を建てている工務店でなければ出来ない工法です。☘️


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