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建てるなら「断熱等級6」を基準にすべき5つの理由 ~国も認めたこれからの断熱等級~

これから家を建てようと考えるとき、「断熱性能」についても真剣に検討すべきポイントになっています。近年では、従来の断熱基準を大きく上回る高断熱仕様が標準化しつつあり、なかでも断熱等級6は性能・快適性・将来価値の観点から非常に注目されています。この記事では、なぜこれから家を建てるなら断熱等級6以上にするべきか、その「5つの理由」を明確にお伝えします。

理由 1:冬も夏も「快適な室内環境」を得られる

断熱等級6の住宅は、外気の影響を受けにくいため、室内の温度変化が緩やかです。たとえば、「暖房をほとんど使わなくても室温が13℃を下回らない」というデータがあります(国土交通省)。
この数値は、研究機関 HEAT20 が定める「G2:暖房期の最低室温がおおむね13℃以上(3~7地域)」という指針とも合致しています。

さらに、夏場でも冷房を停止した際の室温上昇が抑えられるなど、優れた断熱仕様が「涼しく・暖かく」暮らせる住環境に直結します。住まいの快適さを最初から見据えるなら、断熱等級6以上を選ぶべき理由がしっかりと存在します。

理由 2:光熱費・ランニングコストを大きく削減できる

断熱性能を上げることは、初期コストとして仕様アップが必要ですが、それに見合うだけの 光熱費削減効果 が期待できます。たとえば、断熱等級6の住宅では一次エネルギー消費量が「省エネ基準(断熱等級4相当)比で約30%削減」できるという試算があります。
また、年間で数万円~十数万円の冷暖房費削減が見込まれるという報告も。
将来的な光熱費高騰やエネルギー価格上昇を考えると、「断熱等級6」が住宅ローン+ランニングコストを含めた長期的な視点で賢い選択と言えます。

理由 3:健康リスク・温度差リスクを低減できる

住宅の温度差・寒暖差は健康リスク(例えばヒートショック、熱中症、冷え性悪化)にも影響します。断熱等級6の住宅では、室温のばらつきが少なく、例えば廊下・トイレと居室の温度差が小さいというメリットがあります。
また、夏の過度な暑さ・冬の底冷えなどを抑えられるので、健康・安心な暮らしを重視するご家庭には断熱等級6以上が非常に有効です。

理由 4:将来の基準強化・資産価値の観点からも有利

国の住宅政策では、省エネ・高断熱化の流れが加速しています。このため、今「断熱等級4」や「断熱等級5」で家を建てると、数年後に基準が低めだったと言われる可能性もあります。断熱等級6以上にすることで、将来の制度変化・価値変化にも備えられます。
また、高断熱住宅は不動産としての価値を維持・向上させる要因ともなります。

さらに、横浜市では、健康・省エネ住宅の普及を目指して「断熱等級6・7を当たり前に」という言葉を掲げており、住宅の設計・建築段階で断熱等級6以上を推進する姿勢を明確に表しています。

こうした先行自治体の動きを見ると、断熱等級6以上の住宅仕様は地域スタンダード化への流れにも乗りやすいと言えます。

理由 5:間取り・デザイン・暮らし方の自由度が広がる

高断熱・高気密住宅では、例えば大開口、吹抜け、多層空間といったデザイン性を損なわずに快適性を維持できます。断熱等級7の記事では「大開口や吹抜けでも快適に過ごせる」点がメリットとして挙がっています。
断熱等級6でも、仕様がしっかりしていれば「デザイン重視+快適性能」を両立しやすいため、住まいの設計自由度を重視する方には特におすすめの選択です。

注意すべき点・設計・施工で見るべきポイント

性能だけで高断熱住宅を語るのは足りません。断熱等級6を実現・活用するためには、以下のポイントを押さえておきましょう:

  • 窓・サッシ・ガラスの仕様:断熱材だけでなく開口部の性能が大きな影響を持ちます。
  • 気密性(C値)と換気計画:断熱だけで堅固に囲んでも換気・湿気対策が立てられていないと、結露・カビ・空気質悪化のリスクが出ます。気密性(C値)は0.5以下を推奨します。
  • 初期コストと建築予算のバランス:確かに断熱等級6以上にするためには仕様アップ・施工精度向上が必要で、その分コストも上がります。
  • 実際の効果をモデル・設備・地域条件で検証する:断熱性能が高くても、設置環境(地域の気候・日射条件・建物の向き等)次第で体感・省エネ効果に差が出ます。
  • 将来のメンテナンス・ライフサイクルを見据えた設計:高断熱住宅は設備・気密施工・基礎断熱・屋根断熱など精度が問われるため、アフターや施工実績も確認してください。

まとめ

家を建てるなら、断熱等級6以上を 「基準」として検討することが今まさに理にかなった選択と言えます。
快適性・省エネ・健康・将来価値・設計自由度、これらすべてを総合的に見て、断熱等級6以上を基準にすれば、長く満足できる住まいをつくる一歩になります。

もしあなたが今、設計中・工務店選定中・仕様検討中であれば、「断熱等級6以上を目指す理由」「その仕様でどれだけ効果が出るか」「コストアップ分をどのように回収するか」を設計者・工務店としっかり話し合ってみることをおすすめします。これからの暮らしを豊かに、安全に、そして未来まで続く価値ある住まいのために…。

サンキハウスのセミオーダー規格住宅「ラ・クープ」※※※断熱等級6※※※

投稿者プロフィール

伊豆川達也
伊豆川達也宅地建物取引士