シロアリが狙う基礎の穴
シロアリは森の木を分子レベルに分解するのに必要な昆虫です。
他にもセルロースを分解する生き物として牛やカタツムリがいますが、
森の倒木を食べてはくれません😁ので、シロアリは重要な昆虫なのです。
ですが、これが家に付くと大変!
その為、我々はシロアリを家に入れない「基礎の一体打ち」をしています。
ベタ基礎はお椀形「凹」ですが、通常は2度に分けて打設します。
まず底板を「―」形に打ち、後に立上り「|」形を打ちます。
一方「基礎の一体打ち」とはベタ基礎の耐圧板(底板)と立上りを一度に打つ事を言います。
凹形を一度のコンクリート打設で作りだすのです。
流体である生コンクリートを「L」の形に打つのは結構難しい。
重さと硬さと硬化速度の絶妙なバランスが必要なのです。
でも、メリットが大きのでこれに拘っています。
メリットは何かというと、シロアリ防御です。
「2度打ちでもコンクリートは密に繋がっているし、問題ないのでは?」
とお考えかも知れませんが、そうではありません。
コンクリートの2度打ちは、そこにコールドジョイント(打継ぎ)ができます。
![](https://diyhome.co.jp/wp/wp-content/uploads/2024/06/e83d04e21a1708cc83655cdbdda0559f.jpg)
建物完成時には、モルタルを上塗りするので打継ぎは見えません
シロアリはこのわずかな穴を見逃しません。と言うか厳密には目のないシロアリは、
数百、数千のトライ&エラーを繰り返し、家をアタックするのです。
一匹が穴にたどり着き、その先に木を見つけると仲間を呼んでくるのが彼らの習性です。
ですから、僅かな穴も見逃せません。
![](https://diyhome.co.jp/wp/wp-content/uploads/2017/04/cb4c408831f910208122bb7d5cddb190.jpg)
特に玄関は打継ぎの部分がポーチ土間より低いので要注意
一体打ちのベタ基礎にはコールドジョイント(打継ぎ)がありません。
![](https://diyhome.co.jp/wp/wp-content/uploads/2024/06/39215e26d35ea54146130d7ed1247be5.jpg)
黄色の線あたりが耐圧板(底板)と立上りの境目です
穴も打継ぎラインもない強固な基礎の壁がシロアリを寄せ付けません。☘️
▲▼▲▼▲ イベントのお知らせ ▲▼▲▼▲
現在、お知らせするイベントはありません。
☆ ★ ☆ サンキハウスの施工事例 ☆ ★ ☆
投稿者プロフィール
![伊豆川達也](https://diyhome.co.jp/wp/wp-content/uploads/2017/02/n08_staff01-2-150x150.jpg)
- 宅地建物取引士
最新の投稿
お知らせ2024年7月21日断熱等級6.5で1台エアコンが最適解
つぶやき2024年7月13日26℃で湿度55%が高性能の分岐点
つぶやき2024年7月7日日本の夏、結露計算してますか?
つぶやき2024年6月23日エアコン2台で低湿度の全館空調