擁壁のこと

コロナ対策で「ステイホーム」するようになりどれくらいでしょうか。
お休みの日に家にいるのもつらくなってきました。

でも3密をさける生活が引き続き要請されています。
我慢、我慢です。
旅行なんか、まだまだ全然ダメですよね😥

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David MarkによるPixabayからの画像

今日は「崖条例」について静岡市の建築指導課に行ってきました。
新たに知ったことがあったので忘れないようにブログに書いておきます。

山の斜面に新しくできた分譲地など、隣と段差がある土地を見かけます。
そんな土地には隣の土地との間に擁壁があります。
地面が崩れないようにするコンクリートの壁です。

この段差が2.0mを超えたら擁壁はしっかりしたものでなくてはいけません。
がけ崩れになったら大変です。
どういう擁壁を作るのか確認申請をする必要もあります。

2.0m以内の擁壁には特に規制がありません。

しかし、こんな場合はどうなるのでしょうか。

お隣の擁壁は2.0mはありません。自分の土地は傾斜していました。
家を建てることになったので土をどかして平らにしていったらお隣との高さの差は2.0mを超えてしまいました。

元の擁壁はしっかりしたもの…かどうかはわかりません。
2.0mないので確認申請もしていなくて確かめられません。

そこで、家を建てるならば安全のために高低差の2倍分擁壁から離さないといけません。
家を建てられる場所が減ってしまい、細長い家になってしまうかもしれません。
建てられない場所が運よく駐車場やお庭なら良いですが、北側だったら何に使いましょう?😭

そんな時、静岡市には救済処置があるそうです。

家の基礎の根元から30度の角度で線を引きます。
線から超えてしまったaが、崩れたら危ない土です。
その土を受け止めるbの容積がaより大きければ、崩れた土は家にかからないのでOKとなります。

これでだいぶ擁壁に近くに家を建てられるようになります。
良かったですね😄

だだし、この特例は隣家の擁壁や地盤の強さを保証するものではありません。
実は自分の土地の土が隣家の擁壁を支えていることもあります。
調子に乗って土を全部どかしてしまうと隣家の擁壁が倒れてしまうかもしれません。
土をどれだけどかすかは自己責任です。

境界まで平らにしたいならば自分で新たな擁壁を作ることもできます。
bの容積も多くなるからもっと擁壁に寄せられるでしょう。
平たい地面になれば物置が置けるかもしれません。

もちろん自分で作る擁壁も強度を十分検討することをお忘れなく ❗️

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投稿者プロフィール

伊豆川佳世子
伊豆川佳世子二級建築士・インテリアコーディネーター