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工法が違えば同じ耐震等級3でも強さは違う
当社の住宅は ツーバイフォー(2×4)工法・耐震等級3 が標準仕様です。
「耐震等級3」と聞くと、とても安心できる響きがありますよね。でも実は、この「耐震等級3」という数字、工法によって強さに差があることをご存じでしょうか?
そもそも耐震等級とは?
耐震等級は1〜3まであり、それぞれ次のように定義されています。
- 等級1 … 建築基準法で定められた最低ライン。
「数百年に一度の大地震でも倒壊しない」ことが条件。 - 等級2 … 等級1の1.25倍の強度。
- 等級3 … 等級1の1.5倍の強度。
つまり「耐震等級3=等級1の1.5倍強い建物」というわけです。
でも…工法によって違いがある?
ここで疑問が浮かびます。
「工法が違うと、同じ“耐震等級1”でも基準は同じなの?」という点です。
例えば同じ間取りで 木造と鉄骨造 の家を建てた場合。
どちらも建築基準法ギリギリの“耐震等級1”で住宅を建てたとして、実際には鉄骨造の方が強そうですよね。
それと同じことが、木造の在来工法とツーバイフォー工法の間にも起きているのです。
在来工法 vs ツーバイフォー工法

上記の図は、同じ間取りを在来工法とツーバイフォー工法でシミュレーションした結果です。
- 在来工法 … 1階の必要壁量:19.8m
- ツーバイフォー工法 … 1階の必要壁量:30m
(※耐力壁1mあたりの強度は同じと仮定)
つまり、同じ耐震等級1でもツーバイフォー工法は在来工法の1.5〜2倍の強さを持っているということになります。
そしてこの差は「耐震等級3」になるとさらに拡大。
計算上、ツーバイフォー工法は在来工法の2.25〜3倍の強度を持つことになるのです。
まとめ
耐震等級は「安心の目安」ではありますが、工法によって実際の強さは大きく異なることを理解しておくことが大切です。
同じ「耐震等級3」でも、在来工法とツーバイフォー工法ではこれほどの差がある――。
だからこそ、当社は標準でツーバイフォー工法・耐震等級3を採用しているのです。😁
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