静岡でも必要な外皮性能は

GWも終わって私のスキーシーズンも終わりました。 😥 悲しい！

今年始めたテレマークスキーにどっぷりハマってしまったのです。
早く12月にならないかなぁ～。⛷

2020年東京オリンピックの年に日本の住宅も転機を迎えます。

なぜなら、
「温熱性能の義務化」が始まる年だからです。

今までは建築基準法に合ってさえいればどんなに『寒い家』でも建てる事が出来ました。

しかし、
2020年からはUa値=0.87（W/㎡K）が静岡での最低基準となり、それよりも小さな数値が求められる事になります。
ですから、全ての住宅でこのUa値の計算根拠を示めす必要があります。

さて、このUa値=0.87（W/㎡K）は今まで馴染みのあったQ値とはどの様に違うのでしょうか？
国ではUa値に慣れて戴くために、Q値とUa値の両方で日本の地域による基準値を定めています。

これによると、静岡は下の平成25年省エネ基準では6地区となり、Q値=2.7でしたがUa値では0.87となります。

ここで、質問です。
「Q値=2.7でありUa値=0.87（W/㎡K）は静岡で必要十分か？」
この2020年義務化水準ギリギリで果たして良いのか？という疑問が湧きます。

近畿大学の岩前篤教授による「新築住宅での健康調査」がヒントになるのでご紹介します。

これは平成14年から現在も続けている延べ3万5千人もの新築住宅居住者から回答を戴いている追跡調査で、新築住宅の温熱性能を３段階に分け、それぞれのグループごとに気管支ぜんそく・アトピー性皮膚炎・関節炎・アレルギー性鼻炎など15の諸症状が引っ越し後にどの様に症状変化したか推移を調べたものです。

この結果解ることは、
Q値=2.7で満足するべきでなく、Q値=1.9のZEH基準まで温熱性能を上げた方が子供たちの健康にも良い。
Q値=1.9はUa値=0.56（W/㎡K）となり、2020年の義務化水準では北東北（青森・秋田・岩手）レベルの温熱性能が適当となります。

当社の住宅で言えば、このUa値=0.56は2007年以降で建てているほぼ全て*の住宅が満たしている温熱性能基準です。
静岡でもこの水準の住宅が必要と思い建てて来ましたので、科学的な裏付けを戴けたこと大変嬉しく思います。☘
*「ほぼ全て」と言うのは、防火地域で樹脂サッシが使えないエリアでは満たさなかった事があるからです。

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