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土地の大きさと家づくり:必要な幅の考え方とLaCoupe新プランのご紹介
公開日:2025年9月12日
「家を建てたい!」と思ったら、まずは土地探しから。ですが、広告に土地の大きさが載っていても「この土地にどんな家が建つの?」は分かりにくいもの。本記事では、土地の幅を考える際に知っておきたいルールと計算方法、そして狭小地にも対応できる新プランをご紹介します。
まずは知っておきたい“50cmルール”(民法234条1項)
家を建てるときは、建物の外壁を隣地境界線から50cm以上離す必要があります。これは①通風を確保し衛生を保つ、②建築や修繕工事のために必要なスペースを確保する、③延焼を防止するなど、良好な住環境のための大切なルールです。
図面寸法と外壁位置は違う:壁の厚みも加算
一般に図面の寸法は「壁芯(壁の厚みの中心線)」基準で表記されます。一方、上記の50cmは「外壁の表面」から境界までの距離です。つまり、壁の厚み分を必ず加える必要があります。
サンキハウス標準仕様の場合
- 対象商品:Friie / LaCoupe
- 工法:2×6(ツーバイシックス)
- 壁芯から外壁までの厚み:13.35cm
したがって、片側で必要な離隔は 50cm + 13.35cm = 63.35cm。両側で126.7cm(約1.27m)が、建物幅とは別に必要になります。
必要な土地の幅 = 建物の幅 + (50cm+壁厚13.35cm)× 2
例)建物の幅が3間=5.46mの家を建てたい場合:
- 追加で必要な幅:63.35cm × 2 = 126.7cm(約1.27m)
- 必要土地幅:5.46m + 1.267m ≒ 6.73m以上の土地を探す必要があります。
静岡市の土地事情と“あと数センチ”問題
静岡市内、とくに中心部は細長い敷地が多く土地価格も高め。
「数センチ足りずに入らない…」というケースも起こり得ます。
家が入らないからと言って、土地に合わせて家の幅を少しだけ狭くすることは好ましくありません。
少しだけ狭くすると材料に無駄が出ますし、すべての建材を少しづつ切り落とす手間がかかり、建築費が高くなってしまいます。
だからこそ、建物幅+離隔(外壁基準)を知っておいて、気になる土地は十分広いのかを確認しましょう。
狭小地にも配慮したLaCoupe新プランを追加
サンキハウスでは、静岡市内で多い細身の敷地にも柔軟に対応できるよう、LaCoupeに間口2.75間(5,005mm)/延床28.94坪の新バリエーションを追加しました。
このプランであれば、土地の間口がおよそ6.3mあれば家を建てることができます。
住みたいエリアでの土地探しの選択肢が広がりますね。
コンパクトでも収納計画に配慮した参考プランをご用意しています。


こんな方におすすめ
- 間口が限られた都市部の土地を検討中
- 無理のない総予算で賢く家づくりをしたい
- 収納や動線など“暮らしやすさ”も妥協したくない
- 規格住宅でも性能に拘りたい(断熱等級6以上、GX補助金対応)
まずはプランブックをご覧ください
間口の狭い土地をご検討中の方も、ゆとりのある土地の方も、ぜひLaCoupeのプランブックをご覧ください。具体的な敷地寸法が分かれば、最適なプランとコスト感をスピーディにご提案します。
よくある質問
Q. 50cmは絶対ですか?
民法上の原則は50cm以上の離隔ですが、地域の条例や隣地との協議により対応が異なる場合があります。個別にご相談ください。
Q. 壁の仕様が変わると計算はどうなりますか?
断熱仕様や外壁材により厚みが変わると、必要な土地幅も変わります。設計段階で最新仕様の厚みで再計算します。断熱仕様を強化して厚みが増える場合は要注意です。
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- 二級建築士・インテリアコーディネーター
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