片流れの棟換気は長さ2倍必要?
前回のブログでは、寄棟屋根の棟換気の問題についてお伝えしました。
寄棟屋根はハウスメーカーに多い屋根形状と言われています。
実際、弊社でも寄棟屋根を建てたのは数棟であり、いずれも15年以上も前です。
最近は太陽光パネルを載せる為、片流れ屋根の家を建てる事が多くなりました。
そこで今回は片流れ屋根について考えてみたいと思います。
まず始めに棟換気の行いやすい屋根形状でもある切妻屋根について考察します。
片流れ屋根は切妻屋根を頂点で縦にカット✂️した形と言えますので、
そこから見ていきましょう。
南北(あるいは東西)に屋根面がある屋根形状で、屋根の原型のような形です。
上の写真の住宅を例にすると、112.21㎡の総二階で、切妻屋根はこの様になります。
軒入れ棟出しは高効率ゆえ、天井面積に対して入口1/900、出口1/1600以上の面積が必要。
天井面積は112.21㎡(総二階)の半分で 56.11÷1600≒351㎠ (必要な棟換気面積)
この場合(二方向吹き出しになる)棟換気製品の切妻用を使いました。
160㎝一本で400㎠の排気量があるので、1か所で足りる計算ですが、2本付けています。
しかし片流れ屋根の場合は、
片方が高く、もう一方が低くなっている屋根形状なので排気も一方向吹き出しの為、
換気部材の排気量も半分の200㎠程度になり、切妻と比べて2倍の長さが必要です。
その為、当社では片流れ屋根の場合、棟換気は連続した排気孔を設けています。
ストローを束ねてハチの巣状にした様な排気孔は虫の侵入もなく、換気効率も良い優れモノです。☘️
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