違いがあったトリプルガラス

私たちサンキハウスは住宅の性能を
重視しています。

性能に関係してくる断熱材や窓は
いろいろ吟味して選んでいるつもりですが
すべてをわかっているかというと…?

とりあえず高いスペック選んでおけば
間違いないよね? なんていうところもあります😛

しょっちゅう見ている窓のカタログの中にも
トリプルガラスが二種類あります。

YKK APW330のトリプルガラスと
APW430のトリプルガラス。

APW430のほうが高性能と謳っています。
トリプルガラスを採用するようなハイスペックの
2×6の家ならAPW430で良さそうです。

すると、APW330のトリプルガラスって
何のためにあるの?ということになります。

今回、品川にあるYKKの体験ショールームに行き、
違いをよーく勉強してきました📖🖊

トリプルガラスは3枚のガラスが合わさっています。
一枚目と二枚目、二枚目と三枚目の間に隙間があります。

APW430のトリプルガラスは両方アルゴンガスもしくは
クリプトンガスです。

APW330のトリプルガラスはガラスとガラスの間が
真空とアルゴンガスの充てんです。
ガスより真空の方が熱も音も伝えにくくなっています。

ガラスだけでいうと、真空層のあるAPW330のほうが
性能は高いのです。
 
でも、ガラスの周りの枠はAPW430のほうが分厚く
断熱性が高いので、窓としてトータルで考えると
APW430のほうが高性能と言えるのです。

2×6仕様の家でAPW430は正しい選択でした。

ではAPW330のトリプルガラスというと?

家じゅうをすべてトリプルガラスにすると
それなりに住宅価格も上がってしまいます。

そこでAPW330のトリプルガラスの出番です。
APW330のトリプルガラスはペアガラスと
同じ枠を使っています。

真空層によりガラス3枚でも薄いため
ペアガラスと同じ枠に収まるのです。

デザインが同じなら一部だけトリプルにしても、
ちぐはぐな感じにはなりません。

同じ部屋でも強い西日のあたる窓はトリプル、
南側はペアと使い分けができるのです。

防音性も高いので、ピアノを弾く部屋だけ
トリプルということもできますね。

カタログにも書いてあるのかもしれませんが
説明を聞き、実際の性能値を比べ、
違いを体験してみるとよくわかります。

業界のプロ用のショールームですが
一般のお客様も私たち建築業者と一緒でしたら
体験することができます。

性能オタクの方、一緒に品川に行きませんか😄


ショールーム入口に窓、サッシのパーツ展示。
小さなネジも国内で生産していて、
品質へのこだわりを感じました。

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投稿者プロフィール

伊豆川佳世子
伊豆川佳世子二級建築士・インテリアコーディネーター