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自然とつながる、心地よいインテリア
こんにちは😊
本日はちょっとインテリア好きの心をくすぐる話題を。
こちらは、かの有名なイサム・ノグチの代表作『AKARI(あかり)』のペンダントライトです。
和紙と竹ひごでつくられたそのデザインは、まさに「光の彫刻」。シンプルで美しく、空間に
ふわっと温かさをもたらしてくれます。
実はこのAKARI、いくつかバリエーションがあるんです。例えば「55A」や「55D」。
「A」はAKARIの”A”なんですが、「D」は……なんと「デタラメ」の”D”!
みなさんはどちらがお好みですか?(数字の55は大きさを表しています)


私はというと、実はこのデタラメの形がけっこう好きだったりします。
おおざっぱな性格だからかもしれません(笑)でも、この竹ひごの自由な曲線こそが
空間にちょうどいい「抜け感」を与えてくれるんです。

BoConceptさんのHPより引用しています
さて、2025年もあっという間に折り返し地点。
最近のインテリアトレンドを少しだけご紹介します。
今、世界的なキーワードは「曲線」と「マット(つや消し)」。
2000年代のY2K(ワイ・ツー・ケー)スタイル、つまり直線的で光沢感のある無機質な
デザインが一巡し、2020年代は丸みのあるフォルムや柔らかい質感に注目が集まっています。
実際、家具メーカーのコレクションでも、丸みを帯びたソファやテーブル、ランプなどが
多数登場。リーン・ロゼのソファもその代表格ですよね。最近訪れた名古屋モザイクのSRでも
角が落とされたモザイクタイルが印象的でした。タイルなのに柔らかさを感じる…
そんな新しい感覚です。この「丸い」流れ、実は心理的な背景もあるのではと感じています。
角がない=攻撃性が低く、緊張感もなく、どこか安心できる。柔らかく自然なそのフォルムが
私たちの気持ちまでも穏やかにしてくれるのかもしれません。コロナ禍を経て、
「自分を休められる空間」へのニーズが高まっているのだと思います。

リーン・ロゼさんのHPより引用しています
形だけではなく、色にも変化が。
2025年の注目カラーは「ブラウン」。ただし、可愛らしいモカやココアブラウンではなく
少し土っぽい“泥ブラウン”のような、より自然に寄り添ったトーンです。
ここ最近まで人気だったグレーや無機質な「塩系」インテリアから、少しずつ温かみのある
カラーへとシフトしてきているのがわかりますね。さらに、合わせる色として「グリーン」
も急上昇中。植物のグリーンではなく、落ち着いたアースカラーの一環としてのグリーンが
注目されています。たとえばカーキやオリーブのような、自然の中にある深い色。
こうした色味を組み合わせると空間全体がぐっとリラックスした印象になります。
丸くて、やわらかくて、土の香りがするような色合い。
2025年のインテリアは、「自然とのつながり」をテーマにしているように感じます。
癒やしや安らぎを求める今だからこそ、空間づくりにも“ゆるさ”や“ぬくもり”を取り入れて
みてはいかがでしょうか。イサム・ノグチの「AKARI」のような、少し「デタラメ」な
美しさも今の気分にしっくりするかもしれませんね🍀
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- 二級建築士・インテリアコーディネーター
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