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湿気との戦いが、また始まりました

まだ気温はそれほど高くないものの、湿度がじわじわと上がってきました。
これからの季節、快適な室内環境を保つには「湿度のコントロール」がとても大切になります。

サンキハウスでは、夏の快適目標を
室温26℃・相対湿度55%(絶対湿度12g以下)に設定しています。

でも実はこれ、簡単ではありません。

なぜなら、住宅は常に24時間換気をしているため、外の湿った空気を大量に取り込む必要があるからです。

たとえば、6月14日の気象データでは
気温25℃・相対湿度70%という条件。
このときの絶対湿度は約13.9gと、すでに快適ライン(12g)を超えてしまっています。

しかも室内は外気よりも高温になりがちですから、放っておくと蒸し暑さを感じやすくなります。
「除湿したいけど、エアコンを使うと温度が下がりすぎる…」という悩み、ありますよね。

ではどうすればよいのでしょうか?

ポイントは「湿気を入れない」換気

換気は健康のために止められません。
そこで有効なのが、全熱交換型の第一種換気システムです。

この「全熱交換」とは、温度だけでなく潜熱湿度)も一緒に移す仕組み
室内の乾いた空気の“湿度”を、外から入ってくる新鮮な空気の“湿度”と交換してくれます。

結果として、室内に侵入する湿気を大幅に抑えることができるのです。

湿度コントロールには、家の「つくり」も重要です

先ほどご紹介した快適湿度の維持には、実は建物の工法そのものにも工夫が必要です。
具体的には次の2つがポイントです。

① 基礎断熱にすること

基礎断熱とは、床下に外気を入れない断熱方法です。
この工法にすることで、床下空間の湿気が室内に上がってくることを防ぎやすくなり、家全体の湿度管理がしやすくなります。

② 超高気密にすること

家の中にわずかな隙間があると、そこから湿った空気がじわじわと侵入してきます。
気密性を高めることで、意図しない場所からの湿気の侵入を防ぐことができるのです。

湿度管理は、建物の寿命にも関わってきます

特に注意したいのが、夏の結露です。
夏の外気は湿度が高く、少しでも冷たい部分に触れると簡単に結露してしまいます。

たとえば、家の中に湿度の高い空間があって、その隣を冷房していた場合。
冷やされた壁面や床で、知らないうちに結露が起きている可能性もあります。

この見えない夏の結露は、シロアリやカビの発生原因にもつながるため、放置すると建物の劣化が早まるリスクがあるのです。

「結露=冬の現象」と思われがちですが、実は今の高断熱・高気密住宅では、夏の結露の方が深刻な問題になるケースも
だからこそ、床下まで含めた湿度のコントロールが大切です。☘️


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投稿者プロフィール

伊豆川達也
伊豆川達也宅地建物取引士