美的感覚を磨く一日

このところ暖かい日が続くので
花や若葉の芽が一気に大きくなってきました。

今年はアーモンドの苗も3本に増やして増産を狙っていますが、
せっかく花開いても雨だと受粉しないので、
これからの心配は春の長雨です☔️。

街のあちらこちらで🌸が咲きだすと
のんびり、ほんわかした気分になります😄

🌧     🌧     🌧
この木曜日にインテリアコーディネーター協会の研修で
浜松の松韻邸に行ってきました。

松韻邸は浜松城に隣接する市営のお茶室で、平成9年にオープンしました。
設計や施工はおにわさんのページが詳しいです。
近代和風建築ということで、普段あまりご縁のない建築法ですが興味深い点もありました。

天井の板を細い木で押さえている竿縁天井です。

普通はこの細い木は切ると木口が長方形ですが
ここのは台形になっているとか?

下から見上げると細いほうが見えるので視覚的効果でより細くシャープな印象になります。

サンキハウスの造作もシャープに仕上げたいことが多々あります。
この考え方は使えそうです👌

 

こちらの出入り口の枠もとても細くできています。

襖の引き戸も厚さ2㎝くらいしかありません。
それなのに、貧相でもきゃしゃで壊れそうでもない、ギリギリの線を狙っています。

ちなみにこの部屋の柱や建具は杉だそうです。
シャープな形にした分、杉を使うことでヒノキより温かみを感じさせるとの解説がありました。
より赤味が強い木だからそう感じるのでしょうか?

ヒノキの方が高級な印象なのでこういう建物にはヒノキを使うのかと思いきや
そういうものではないのですね😓。

 

入口の上の天井にすこし隙間があります。

天井裏に隠してあるエアコンの冷気が下りてくる隙間です。
こんなデザインもサンキハウスの小屋裏エアコンに応用できそうな気がします。

 

外回りに使われているのは栗です。

栗の実には渋皮があるように、栗の木にも渋が含まれています。
この渋に防腐、防水効果があるので、外部の柱の他月見台(縁台)など使われます。
こちらでも用途にあった木があるのですね🤓。

 

ちなみに「渋」といえば柿。
圧倒的に流通量が少ないので柿の木は建築には使われないけれど、
昔はどこの家の庭先にも渋柿が植わっていたものです。

この柿の渋で日常で使うザルや縄を染めて防腐、防水していたそうです。
だから甘柿ではなくて渋柿なのです。なるほどね😄

こういう美しいものを見て感性を磨くのも大切だと感じた一日でした。

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