今なお現役、R-2000住宅
R-2000はカナダの住宅性能基準で、たぶん1980年頃の施行だと思います。
ですから、今から40年も前に出来た性能基準ですが、弊社の2×6住宅は
今その基準をクリアしています。
2×4工法の基準なので、日本の在来工法に準ずるとHEAT20の4地区(仙台)
のG2位に値するのではないかと思います。(ただし気密性能は0.9以下で厳しい)
私が30年ほど前に当時の輸入住宅ブームでカナダからのパッケージ住宅(コンテナで
住宅部材一棟分を輸入し、現場でコンテナを開き建設する)を数棟建てたのですが、
その時の住宅がR-2000を謳っていました。
三井〇ームで自宅を建てられてその時から住宅の情報、特に性能についての考察
が優れていると感心する、住宅ブロガー「さとるパパの住宅論」さんの記事に
「R-2000」が度々登場するので思い出して嬉しくなりました。
R-2000住宅は推奨基準であったため、カナダの住宅が40年前からすべてR-2000基準
で建てられている訳ではありませんが、価値ある住宅を求めるなら基本的な仕様である
ことは間違いありません。
翻って、日本の住宅の標準的な仕様はと言うと、国の基準では「長期優良住宅」となり、
民間の基準では「HEAT20のG1」と言う事になるでしょうか。
カナダの気候と比べるなら北海道が妥当ですので、1地区(旭川)と比べてみます。
旭川(長期優良住宅) 旭川(HEAT20 G1) | UA値(0.46) UA値(0.34) | 規定なし C値(2.0) |
カナダ R-2000 | UA値(0.34) | C値(0.9) |
断熱性は大した違いがありません。 HEAT20 G1(旭川)がUA値(0.34)ですから、
HEAT20 G1とR-2000住宅は断熱性(外皮性能)は同じと言う事です。
違いは気密性能(C値)にあります。
北海道のC値(2.0)は以前の数値で、今は気密性能の規定値は無くなりました。
日本の謎の一つですが、気密性能を規定していないのが現状です。
しかし、家の温熱性能を向上させようとするなら、C値は必ず高めなければならない事は
カナダのR-2000住宅からも分かります。
弊社では10年ほど前から、R-2000を基準に据えて高性能なエコハウスを提供しています。
この基準が40年前に作られた事、あらためて素晴らしいと感じています。☘️
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