なかなか伝わらない性能の話(序章)

新築住宅の見学会に来られるお客様が一番見て行かれるところは、ほとんどの場合、間取りとか造作の洗面などのデザインの部分です。
「そのデザインが良い」とか「かわいい」とか写真を撮った時の静止した見た目の部分です。

しかし、我々が見て戴きたいのは(見て戴くと言うより感じて戴きたいのは)空気感や温度・湿度の丁度よさなどの動きのある部分なのです。
なぜなら、家は五感で接するシェルターであり、外皮であり、家族の器であるから、永く使う道具であるからです。

勿論、デザインが良い方が気持ちが良いし、人にも自慢できるし、良いに越したことはありません。
デザインを諦める訳ではありませんが、見た目より大事な事が家にはあるのです。

1時間ほどの見学会で性能を見極めることは難しいでしょう。
そもそも、何処を見たら良いのか?何を質問すれば良いのか?解らないかも知れません。

「建売住宅とサンキハウスの注文住宅とどこが違うの?」との質問に答えるには2時間のセミナーを2回聞いて戴く必要があります。
日本では住宅について学ぶ機会がほとんどないので、「建売住宅でも良いのでは。」と本当に思っている人もいます。

こんな状況を改善したい。
もっと性能の良い家に住んで戴きたいと思い、性能についての冊子を作りました。

資料請求して戴ければ差し上げますが、このブログでも数回に渡って書いて行きたいと思います。

今日は序章としまして、「気流止め」について話します。

「気流止め」聞いたことがありますか?
壁の中を流れる空気の流れを止める事を言います。

壁の中には床下から連続した隙間があり、壁の中や天井裏を通り屋根の裏側まで空気が自由の流れる道があるのです。
空気は暖められると軽くなり上昇するので、冬の壁の中では常に気流が発生します。

その上昇気流の為、下から新たな冷たい空気が吸い込まれ、家はいつまでも暖かくならないばかりか、湿気まで家の中に引きこんでしまします。

そして暖房の結果、湿度を含んだ暖かい空気が窓ガラスに触れ結露を引き起こします。
それだけではありません。壁の中でも結露を起こしています。

家が建って数年は気が付かないかも知れません。
しかし、10年が経って「ちょっとかび臭い」とか「壁紙が浮いてきた」などの症状が出て来ると壁のなかでは結露水によるカビや腐朽がすすんでいるはずです。

壁の中の空気の流れ、分かっていただけましたか?

「気流止め」を講じないと家は暖かくなりませんし、長持ちしません。
いくら長期優良住宅を取得しても、「気流止め」がなければ30年で家は傷んできますよ。


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