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住宅を「消費財」から「社会資産」に変えよう!

野沢正光氏の思想と、ラ・クープが目指していること

住宅価格の高騰が続いています。

建築資材、エネルギー、人件費。
あらゆるものが値上がりし、「家を建てる」ということ自体のハードルが、以前よりずっと高くなりました。

その一方で、日本では人口減少と空き家増加が進んでいます。
家が余り始めているのに、新築住宅は今も大量に供給され続けています。

建築家・野沢正光氏は、書籍『郊外を片づける ― 住宅はこのまま滅びるのか』の中で、この状況に強い問題意識を持っていました。

野沢氏が問いかけたのは、

「住宅を、使い捨ての消費財のままでいいのか」

ということだったように思います。

木造ドミノ住宅が目指したもの

野沢氏たちが考案した「木造ドミノ住宅」は、

  • シンプルな構造
  • 長く使える骨格(スケルトン)
  • 更新しやすい設備(インフィル)
  • 将来変えやすい間取り

を特徴とした住宅です。

家族構成も暮らし方も変わっていく。
だから住宅は、最初から「変わること」を前提につくるべきだという考え方です。

つまり、

長持ちする構造をつくり、
暮らしの部分は柔軟に変えられるようにする

という思想です。

これは今の時代に、むしろ強く必要とされている考え方ではないでしょうか。

2×6工法の耐力壁はスケルトン

LaCoupe(ラ・クープ)が2×6工法を採用しているのも、この思想と関係しています。

2×6工法は、

  • 高断熱化しやすい
  • 気密を取りやすい
  • 性能の再現性が高い
  • 少ない耐力壁だけで高耐震(スケルトン)

という特徴があります。

つまり、

「長く使える高性能な骨格」

スケルトンをつくりやすい工法です。

その上で、間取りや暮らし方を柔軟に変えられるようにする。
これは木造ドミノ住宅の考え方にも通じています。

これから必要なのは「更新できる住宅」

今の住宅業界では、「高性能化」が大きなテーマになっています。

もちろんそれは重要です。
ただ、設備を複雑にしすぎると、

  • 更新しにくい
  • メンテナンス費が高い
  • 特殊部材に依存する

という問題も出てきます。

だからこそこれからの住宅には、

  • 長く使える構造
  • 更新しやすい設備
  • 将来変えやすい間取り
  • 無理のない性能

が必要だと思います。

まとめ

野沢正光氏が『郊外を片づける…』や木造ドミノ住宅で問い続けたのは、

「住宅を、長く社会に残せるものにできるか」

ということだったように思います。

インフレで住宅取得が難しくなり、人口減少が進む今だからこそ、

  • 長く使える
  • 更新しやすい
  • 高性能を安定して実現できる

住宅の価値は、ますます大きくなっていくはずです。

ラ・クープもまた、

「高性能なスケルトン」と
「暮らしに合わせて変えられるインフィル」

を両立しようとしている住宅です。

それは単なる規格住宅ではなく、

「これからの時代に、住宅をどう長く使い続けるか」

を考えた家づくりなのだと、私たちは考えています。

投稿者プロフィール

伊豆川達也
伊豆川達也宅地建物取引士