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【屋根に穴を開けない太陽光パネル設置】住宅を守る新しいスタンダードとは?
屋根に穴を開ける設置方法、本当に大丈夫?
太陽光パネルを設置する際、一般的な方法は「屋根に穴を開けて架台をビス止めする」というものです。
しかし、この方法には見逃せないリスクがあります。
ビスで開けた穴は、コーキング(防水材)で処理されるものの、経年劣化により硬化やひび割れを起こします。さらに、地震や強風でビス穴が拡がることもあり、長期的に見れば雨漏りのリスクが高まるのです。
太陽光パネルは「屋根に穴を開けず」に設置する時代へ
大規模なメガソーラーが環境破壊の問題を起こす中、建物の屋根に太陽光を設置する流れは今後ますます重要になります。
とはいえ、住まいの屋根に穴を開けてしまっては本末転倒。
サンキハウスでは、新築住宅における太陽光パネル設置において、一貫して「穴を開けない」工法を採用しています。
具体的には、「キャッチ工法」や「ブリップ工法」と呼ばれる、金属屋根や瓦屋根の特性を活かした掴み金具による設置です。
リフォームでも「穴を開けない」再設置を実施
今年4月から始まったリフォーム工事の現場でも、同様の工法を採用しました。
この住宅では、アスベスト含有の旧屋根材を撤去し、下地の確認・付加断熱を行ったうえで、新たな屋根材を施工。
実はこの住宅、もともと9.9kWの太陽光パネルを搭載しており、まだまだ使用可能な状態。そこでパネルを一度取り外し、新たな屋根に穴を開けずに再設置するという工事を行いました。
対応可能な屋根材と工法の特徴
屋根に穴を開けない設置方法が使えるのは、主に金属屋根や瓦屋根など、厚みと強度のある屋根材に限られます。
見た目も重視するなら、「ニチハ・横暖ルーフ」や「アイジー工業・スーパーガルテクト」などの一文字葺き金属屋根材がおすすめです。


横一文字葺きの金属屋根材
- 段葺きのため見た目が良い
- 他に石粒付きの商品もある
取り付け方法は、屋根材の重なり部分に金属製の爪を差し込み、屋根材の厚みで掴んで固定。
また、縦ハゼ式の金属屋根なら、ハゼ部分(立ち上がり)を掴む専用金具を使って設置することも可能です。


縦ハゼ金属屋根材
- 棟から軒まで繋ぎなしの一枚
- 緩い勾配の屋根でも施工可能
- 横一文字より安価
穴を開けないからこそ、長く住まえる安心が続く
せっかく高耐久の家を建てたのに、屋根に穴を開けてしまうのは本末転倒です。
サンキハウスでは、新築でもリフォームでも、住まいの耐久性と防水性能を損なわない設置方法を徹底しています。
「屋根に優しい」太陽光パネルの設置方法を、これからのスタンダードにしていきましょう。☘️
☆★☆サンキハウス施工事例☆★☆
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- 宅地建物取引士
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