たわみの公式

だんだん暖かくなり外で過ごしやすくなってきました。
暖かくなると植物がどんどん育ち始めます。

我が家のシマトネリコも後ですごいことになる前に
お休みの日に剪定したところです。

庭に植えた木は見た目も良いし、目隠しにもなるのですが
育ちすぎて枝が越境したり、落ち葉を落とすと隣家にご迷惑をおかけしてしまいます😓

隣家から伸びてきた木の枝を勝手に切るわけにはいきません。
所有者が明確だから、木の所有者に切ってもらうように頼むしかないのです。
お隣さんもいちいち言いに来るのは嫌だと思うので
こちらで気を付けていないといけないですね。

ちなみに根っこはどこからきたのかはっきりしていないので
切っても良いことになっています。

🌿     🌿     🌿

コンクリートの基礎の中には鉄筋が入っています。
コンクリートは圧縮に、鉄筋は引張に強いという役割があるからです。

先日ある基礎の配筋の写真を見返していたら、
長方形の区画の中の鉄筋が、短い方向が長い方向より密に入っていました。

力のかかり具合が違うので鉄筋の間隔も違うようです。

でも短い方より長い方にたくさん鉄筋を入れたほうが
丈夫になるようなイメージではありませんか❓

長い鉄筋と鉄筋が真ん中で十字に溶接してあるとします。
長い方は短い方の2倍の長さがあります。

その、真ん中の十字になっているところを上から押すと、
それぞれの鉄筋にかかる力はどれくらいでしょうか?

これは「たわみの公式」(δ=Pℓ×ℓ×ℓ/48EI)とやらを使うのだそうです。

長い方はδA=P×2ℓ×2ℓ×2ℓ/48EI =8PAℓ×ℓ×ℓ/48EI
短い方はδB=PB×ℓ×ℓ×ℓ/48EI
荷重PAと荷重PBの比を求めるとPA:PB=1:8

なんと、短い鉄筋は長いほうに比べて
8倍もの力を受けているという計算になるそうです🤓

へぇ~、ほ~ 8倍もね
長さが半分になっただけなのに、なんか割に合わない!

と思いますが、そういう計算結果なのでそうなのでしょう。
だから短い方にたくさん鉄筋を配置しているのですね。

鉄筋の数や太さは他にもいろいろな要素があって決まるので
必ず短い方が密、とは限らないのかもしれません。
その辺はいつもコンピューターにお任せなので考えたことも無かったですが、
構造も理屈を勉強するときっと面白いのでしょう。

理解できる人なら…💦💦

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投稿者プロフィール

伊豆川佳世子
伊豆川佳世子二級建築士・インテリアコーディネーター